<tea time>























、付き合うね」


「えっ!? つ、付き…!?」




フェ、フェイタンってば、あたしのこと好きだったの!?//////





「あ、あの……あたしも――!!」




「団長命令ね。茶会に付き合うよ」

「へ?」





あ、なんだ、付き合うってそういう方の……

うわ、何勘違いしてんだ!? 恥ずっ!!//////






「…時間ね、行くよ」



「っあ、待ってよ!」





















「で、何でこんなコトにあたしも出席しなきゃいけないの?」



あたしは席に着き、紅茶をかき混ぜながら言った。





「ホントにお茶飲むだけのパーティーじゃない。…世界中のお茶集めて飲み放題なのは嬉しいけどさっ」




ていうか、フェイタンとこんな優雅な時間を過ごせるだけで…//////






「男女ペアで出席できる茶会よ。仕方ないね」




ここはホテルの馬鹿でかいパーティー会場。

テラスにも広がるテーブルの一席にあたし達は座って、景色を眺めていた。





「空中庭園ってのもいいねー。…風が気持ちいいっ」


「……」


「で、参加する理由は?」


「(ころころと話題の変わる女ね…)…とりあえず参加するだけでいい言てたね。つまらないよ」



フェイタンは紅茶を口に運ぶ。




「……」


一応パーティーだからか、フェイタンはヨークシンの時のスーツを着てる。


「……」






……かっこいい〜〜〜〜〜〜〜www





「…何見てるか」

「え、な、何もっ!?//////」

「…おかしな奴ね」




フェイタンはまた ふいっと視線をそらす。



そういう仕草の一つ一つが、あたしは好き。







(……てかさ)






あたしの着てるドレスって、け、結構ダイタンなの選んできたんだよ?//////


胸とかギリギリまで出てるし、スリットだってギリギリまで入ってるんだから!//////




だけどやっぱフェイタンには効果ナシ。




(解ってたけど…)




あたしはテーブルにもたれてだらける。



、見とも無いね――」




すると、きわどいあたしの胸付近を厭らしい目で見る男が数人。


あたしは気付いてない。






「……」



フェイタンが睨むと、男達はそそくさとその場を後にした。





「……ちょと席外すよ」


「へ? あぁ、いってら〜」







 




「いいモン見たな〜vvv」


「めっちゃ可愛いしスタイルいいし!」


「でも一緒にいたの彼氏だろ? あんなチッセー奴……――!!」




男は後ろから頭を掴まれ、倒される。



「な、何……!?」




そこにはフェイタンの姿。





「おま…っ、さっきの……」



「…何故見てたね。答えるよ」



言ってフェイタンは仰向けに倒れている男の指を思い切り踏みつける。




「ぎゃぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」




「お、おい、大丈夫か!?」

「指イってるぞっ!?」





「ささと答えるよ」



そしてもう片方の指も踏み折る。





「あぎゃぁぁぁっっ!! 指が…オレの指ぃぃぃぃっっ!!!」




「テメェ……何しやがる!」




「ワタシは何故見てたか聞いてるよ。答えないからそうなるね」






「あんな女連れてて目ぇいかねぇ方がおかしいんだよ!」


「? が何かあるのか?」


「は!? あんないい女そういねぇよ! 男なら誰だって見ちまう!!」




「も、もういいだろ? 早く行こーぜ、やばいよコイツ…」











「―――生きて帰れると思てるか?」












――ざしゅっ!!






















(あの女のどこがいいか?)








(ワタシはあんな目で見た事無いね)









「あ、フェイタンっvvv」





ふと前を見ると、たくさんの男に囲まれながらケーキを食べているあたしの姿。






「コレ、すっごいおいしいよ! ほら!!」



そう言って、あたしはフォークにさしたケーキをフェイタンの口に放り込む。





「おいしーでしょ?」




にこにこと笑顔で言うあたし。




「普通ね」




(あいつ等、この女のどこがいいか?)




フェイタンはじいっとあたしの胸元を見る。






「ふぇっ、な、何、どしたのフェイタン……//////」





何か、フェイタンじっと見てる//////





「……(膨らんでるだけね)」



ふいっと目線をそらし、移動するフェイタン。






「フェ、フェイタン、どしたの?」



フェイタンの様子にどこか変化を覚えたあたしは、フェイタンの後を小走りに着いていった。






「ねぇ、どしたの? どっか痛いの? お茶の匂い嫌?」




あたしはすごく心配な顔でフェイタンを覗き込んだ。







「……」




(表情もころころ変わる女ね…ま、楽しい内に入るか)






「…口に着いてるね」




フェイタンはあたしの口元についたクリームを取ってくれた。





「……へへっ、ありがとっvvv」








(…よく解らないけど、の側にいると暖かいね)








 








「お、おいっ!! 人が死んでるぞ!!!」




その一声に会場が騒ぎ出す。





「えっ、フェイタンもう何か仕事してたの!?」



「…帰るよ。面倒ね」





フェイタンはあたしの手を引いて、会場を後にした。






「フェ、フェイタン……っ//////」























その頃、仮宿。



(フェイタンの奴、と仲良くやってるのか?)


実は今回のお茶会、仕事でも何でも無く、ただフェイタンのあたしへの気持ちに気付かせるためのクロロの策略デートだったのだ。



はフェイタンが好きだし……フェイタンも好きなんだろうが気持ちに気付いてない)



前々から、あたしはクロロに相談をしていた。



(ふ…オレもを狙っていたはずなんだがな……とんだピエロだ)






薄暗い部屋を後にしながら、クロロは微笑んだ。









(ピエロといえば……最近ヒソカ、見ないな)

















end.