「フィンクス、お前ワタシのプリン食たな?」
「はっ、名前書かずに冷蔵庫入れてっからだよ」
「…解てて食たのか……?」
「ちょっとちょっと二人とも!! やめなって! 団長の制裁くらうよ!?」
制裁?
別にいいよ。
それより今は、
狙てるコイツに好き勝手させるわけにはいかないね。
<純愛恋歌>
気に入らないよ。
何故アイツまで狙てるか。
は可愛いね。
だから狙われてもおかしくないとは思うよ。
だけどアイツが、てのは認められないね。
アイツより先にの心奪てみせるよ。
「もー、フィンクスってば、何でフェイタンとばっかケンカするの!」
の声ね。
…何故フィンクスが一緒にいるか?
「そ、そんなの別に理由ねぇよ…(フェイタンがお前好きだからに決まってんだろ//////)」
フィンクス顔赤いよ。
は解てないね。
そんな所もワタシは好きよ。
はフィンクスには勿体無いね。
「、もうそんなやつ放とくよ」
角から顔を見せたワタシの方を振り返り、がこちに駆けて来る。
「フェイタン、一緒にプリン買いに行こっか」
買いに?
「盗りにいけばいいね」
「駄目! すっごいおいしいお店知ってるの。盗んじゃって販売中止になったら嫌でしょ?」
は優しいね。
そういう風に考えられるのがのいい所だと思うよ。
「…そうね。じゃぁ今から行くよ」
フィンクス、悔しそうに見てるね。
羨ましいか?
は渡さないよ。
「…何処か知らないか?」
「? さぁ、見てないわ」
今日は朝からの姿見えないね。
誰に聞いても知らない言うよ。
そういえばフィンクスもいないね。
……嫌な予感するよ。
「たっだいまぁ!」
の声、今入口から聞こえたね。帰て来たか。
「あ、フェイタン、ただいま♪」
「よぉ、フェイ」
…フィンクス?
何故と一緒に帰て来るか?
「今日ね、フィンクスとお買い物行ってたんだw
フェイタンも誘おうと思って、フィンクスに探してもらったんだけど、ちょっと見つからなかったの。ごめんね」
見つからなかた?
嘘ね。
ワタシ昨日の夜からずと、拷問器具の調整してたよ。
フィンクスはそれ知てるはずね。
「おみやげあるから、許してね」
フィンクスの奴、何ニヤニヤしてるか。
むかつくよ。
「残念だったなぁ、フェイ」
…ケンカ売てるか?
否、確実に売てるね。
「じゃぁ、今度は二人だけで行こうね♪」
二人?
それならいいよ。
「みやげ、何買てきたか?」
「えっとねー、おいしいお菓子とか、プリンとか…そんなんばっかなんだけどね〜。あたしの部屋で食べようよ! じゃぁね、フィンクス!」
はワタシの手を取って歩き出す。
嬉しくて、フィンクスの悔しそうな顔拝めなかたね。
「ちっくしょー…」
フェイの奴、何かとおいしい所持ってきやがって……。
もフェイ気にいってるしよー。
何か勝ち目ないような気もしてくるぜ…。
「あ、フィンクス!」
「ん? おう、じゃねぇか…… //////!!」
な……っ!!!////////
「今日実はこっそり買ってたんだーvvv どう?」
あれは巷で言う――ゴスロリ服!!!!////////////
「前雑誌で見てねー。ずっと欲しかったんだけど、ちょっと恥ずかしかったからさ〜//////」
「す、すげぇ似合ってるよ//////」
てか、可愛いし////////
「ホント!? 良かったぁ…//////」
やべぇ……////////
もしかしてオレに見せるために?////////
「あのねあのねッ、団長もノブナガもフランもマチもパクも皆可愛いって言ってくれたんだぁ//////!!」
―――どんがらがっしゃーんっっっ!!!!(比喩的表現)
「そ、そうか……皆、誉めて、くれたか…良かったな…」
「うんっ!!!」
今はその笑顔が痛いぜ……
「っんーーーっ」
朝、あたしは大きく身体をのばして立ち上がった。
「いい気持ちっ♪ 久しぶりに朝起きたなぁ」
最近は仕事続きで夜起きてたから……
それに、ここのところフィンクスとフェイタンもあんまりケンカしなくなったしvvv
仲良いのが一番だよねっ♪
―――こん、こん。
「ん?」
ノックの音がして、あたしは扉に向かった。
「はぁぃ」
「よ、よぉ、早いな(パジャマ可愛い//////)」
フィンクスだ。
「フィンクスこそ、こんな時間に起きてるなんて珍しいね。どうしたの?」
「い、いやよぉ、部屋のシャワー壊れちまって……の部屋の貸してくんねぇかなって……」
「そうなの? いいよ、使って使ってv」
あたしはフィンクスを部屋に招き入れる。
「そこの奥だよ」
「おうサンキュ(一緒に入りてぇなぁ//////)」
「じゃぁあたし朝御飯食べてくるから」
「………お、おう(解ってたけど…)」
フィンクスが部屋の奥に消えたのを確認して、あたしはベッドに座り服を探した。
昨日は疲れてて、服脱ぎ捨てて寝ちゃったんだよね……。
「これと…これでいいや」
服を引き寄せ、もう一度あくびをする。
「あっ、痛っ」
何かが目に入ったのか、急に痛み出した目からは涙が流れる。
「、起きてるか?入るよ」
その時、外からフェイの声。
「え、ちょっと待っ……」
――がちゃ。
「……? 何泣いてるか」
「ー、タオルってこれ使ってよかったのか、って何泣いてんだよ………あ? フェイ?」
二人はお互いの存在を確認すると、重い空気を漂わせた。
「…お前、に何したか。淫乱ね。最低よ」
「はぁ!? それはこっちのセリフだ!! 嫌がるに無理矢理何かしたんだろ!!」
え、二人とも何言って…;;
「テメェとは決着つけなきゃなんねーようだな」
「ハ、願てもない事ね。上等よ」
一気に、二人からオーラの量が増し――
「や、やめ――!!」
叫んだ時にはもう、戦いは始まっていた。
互いが相手の首を取ろうと、頭を狙っているのが解る。
そしてそれを防いだ瞬間、空いてる手で相手の首を狙ってる。
目でしか追えない……あたしじゃ止められないっ!!
「ふ、二人ともやめてよ!!」
「お前がかかってんだ!! やめるわけにはいかねぇんだよ!!」
「は黙てワタシが勝つの見てればいいね」
駄目だ、話なんか聞く気もない。
「……っ二人とも大ッ嫌いーーーー!!!!!!!!!」
――ぴた。
「へっ……?」
あたしがそれを叫んだ後、二人はぴたっと止まった。
「フィ、フィンクス? フェイタン?」
「き、嫌い……」
「勝負どころじゃ無くなたね……」
二人は急にしゅんとすると、とぼとぼと部屋を出ようとした。
「ま、待って!」
あたしの言葉に、振り返らずに二人は止まった。
「う、嘘だからねっ、あたし二人とも大好きだよっ!?」
二人はそのセリフに ばっと振り返る。
「ほ、本当か?」
「嫌いじゃないか? 好きなのか?」
「そうだよ! だからケンカなんてしないで……仲良くしてくんなきゃ嫌いになるんだから」
「…ちっ、しゃぁねぇな。フェイ、一時休戦といこうぜ」
「が言うんじゃ仕方ないね」
そう言って二人は握手した。
「それとね、あたしが泣いてたのは目にゴミが入ったからなの。どっちのせいでもないの!」
「な、何だ…。ってフェイ!! 誰が淫乱だコラ!!」
「怒ると嫌われるよ」
「そうだよー。嫌っちゃうよ!」
「うっ……」
結局、は少し鈍くて。
ワタシはオイシイ所頂いて。
フィンクスはそれ見て悔しがて。
そんな日々が当分は続くと思うね。
end.